まちの=住民の=困りごとを解決するための西東京市ほっとネットステーションが主催した「まちづくりサミット」、
「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちを目指して」というテーマで
日本社会事業大学社会福祉学部 准教授、NPO法人日本地域福祉研究所 理事 の
菱沼幹男先生の基調講演を聴きました。
私たちのほにほに(保二小・小学校区域で活動するふれあいまちづくり活動)で活動している安全・見守りの福祉活動は西東京市ほっとネットステーションの活動を支えています。
講演の要旨は次の通りでした。
地域には助け合いが必要です。
それは、次のいずれによると思いますか?
○ 公的サービスの限界を住民活動で補う
○ 住民活動の限界を公的サービスで補う
答えは以下をご覧になると判ります。
必要なこと : まちで暮らす人の困りごとは何か を見つけ出しましょう。
└→ サービス志向ではなく、問題志向でまちの人の生活を丁寧に見る。
↓
食事・洗濯・買い物・通院・外出・家の管理・ゴミ出し・金銭管理・見守り・交流などなどに
困っている人がたくさんいます。 ( 守るものが増えると苦労が増える )
地域で幸せに暮らすために必要なものは?
(=何がなくなったら不幸だと思いますか)
└→ 健康 と 家族・友人 の二つが上がりました。
・健康
・家族、友人 この支援が欠けると不幸です。 地域で毎日話し合う関係が必要。
何かをしてくれる → 人間関係 家事、育児、介護・・・
相談する人がいる → 精神的な支え=安心
このような人がいないと → 孤独・孤立
しかし、高齢者は人との付き合い=社会関係性は狭い (家庭内、コンビニ…)
そこで、必要なことは社会関係の維持・継続・回復、開発(関係性を広げていく)です。
誰と会いたいのか、どこに行きたいのか ← 住民が支援する必要。
支援には 手段的支援と情緒的支援 があります。
└→ 交流拠点づくりの取り組み=人同士の接点づくり
└→ 居場所づくり = 社会的関係を作る
生活の不安とは
・職を失う不安
・病気になる
・社会的孤立・孤独になること
・不本意に死ぬこと
・老後生活への不安 (年wお取ることへの不安)
社会的孤立がもたらすもの
・生き甲斐の低下
・食事の偏り
・健康悪化
・消費者被害
・犯罪
・災害時の放置
・孤立死
・自殺
住民による助け合い活動の意義
・地域内の社会関係が豊かに広がる
・地域住民の問題解決力が高まる
・地域内の相互理解が深まる
・担い手の自己肯定感が高まる
行政が補完するのではなく、住民の手で 地域住民の社会的孤立をなくす。
自分が支える地域は 自分を支えてくれる地域でもある。 (答です。)
Key Word : 居場所 友達 役割
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ほっとするまち ネットワーク システム (ほっとネット、ほっとネット推進員)
個人の困りごと は すなわち、地域の困りごと(市全体の困りごと)と認識して
困りごとの見つけ出しと、その解決に取り組む活動。
・市から委託を受けて社協が実施。
・市を4つの圏域に分けて各圏域にコーディネーターを配置。
・各小学校区域に展開されている小地域福祉活動=「ふれあいのまちづくり事業」=を地域の基盤としている。
・ほっとネット推進委員とともに地域のさまざまな市民が協力して、地域の課題を発見、解決するネットワークを構築して、市全体の地域福祉を推進。
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