武蔵野大学 熊田先生の講義の内容はあらまし次のような内容でした。
「地域で繋がりを作ることの重要性、それをどのように作るか、ふれあいのまちづくり活動は最も進んだつながり作りだ」ということを丁寧に説明してもらいました。
西東京市の高齢者の生活と状況
1 2020をピークに人口減少 高齢者は増加、一人暮らしの高齢者が10年後 3人に一人になる。
2 外出しない高齢者が3割、会話のない高齢者が4割、高齢者の多くが「健康」や「家事」に不安を持っている、という実態。
3 高齢者は近隣の付き合いがないことが課題
このような課題をどのように解決するか
住民が主体になって地域活動に取り組む意味がここにある。
自分で自分を守る事が大事で、市に何とかしてもらうという考えは甘い。行政は隅々まで個別の利益のために動くことはできないから。自分で自分を守るということも限界がある。そこで、住民が力を合わせて、住民の力で課題の解決を図る、これが合理的で自然なこと。
そのためには、住民のつながることが重要。
今のトレンドは、居場所を設けて、見守り・助け合いを考える。1人でやると自己防衛と同じになってしまうので、みんなで繋がる。
繋がり方
人には次のような欲求がある。
1 近所の人と繋がりたい
2 近所に刺繍とか 絵とか 上手な人はいないかな
3 震災のときにはどこへ行けばいいの
4 地域のことを知りたい 誰が知っている?
5 高齢者と若い人が一緒に楽しめたらいいな
6 地域で何か役に立つことはないかな
これを実現するために
居場所・サロンを作ることだ。
居場所=だれでも集える居心地のいい場所で、第3の場所と呼ばれる。
第1の場所 = 家庭 = First Place
第2の場所 = 学校・職場 = Second place、そして
第3の場所 = 居場所 = Third Place
居場所=サロンは次のような役割・効果が発生して来る。
住民の底力が発揮され、その効果は大きく、やがて、みんなの期待に繋がる。
住民が知り合う機会 団結
新旧住民が引き合わされる
近隣住民の技能や能力を知る機会
助け合う
地域リーダ^ーの育成・供給
若者と大人の交流機会
高齢者が沸く割を果たせる機能
繋がり作りの方法
見守り(気遣う)
誰かへの共感が核となる(支え合う)
居場所(集う) が助け合いの場となる
└→ 気遣う、支え合う、集う、これらがシナジー(相乗効果)を発揮して、繋がりが作られる ここから 課題解決の可能性が高まる
「繋がり」は 繋がるための「動機」、それを結晶化させる「仕掛」で生まれる。
共に住む 、共に働く、 境遇に関心を持つ、こういう住民が集まって
居場所、見守り、支え合い で活動を共にする
懇談会は 住民の境遇・関心・課題の共有化のための会合。
「ふれあいのまちづくり住民懇談会」が正にそのため。
ふれまち住民懇(サロン活動)→ 取り組みをさらに進化(深化)させる、繋がりをさらに広げることを可能にする。
繋がっていない地域住民、孤立した・課題を抱える住民と繋がる。
話し合い、イベントを重ねて、ニーズの発掘を図る
支え合い、見守りのサロン活動
社協、関係団体、行政、関係機関が加わることで、新しい地域の「つながり」が期待できる。 1人ではできないから、 network作り。 小学校・中学校との関わり、連携が重要である。
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